IT技術の進歩や社会情勢の変化などを背景に、エンジニアのキャリアは多様化しています。IPA(情報処理推進機構)では、DXに対応するITエンジニアの人材像として以下の7タイプを定めています。

たとえば上記のデータサイエンティストなどは、近年のデジタル化の進展に伴い多様化したキャリアの一例です。
このような変化の激しい環境下では、ITエンジニアとして今後のキャリアビジョンを持たないことはリスクといえます。生涯エンジニアとして現場の最前線で活躍し続けることは厳しい面もあるでしょう。
この記事をお読みになっている方のなかにも、「エンジニアとして今後のキャリアはどうしていくのがいいのか。いまのまま会社に残っていていいのだろうか。」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、エンジニアのキャリアパターンや年次別のキャリアパスを解説していきます。
エンジニアキャリア3パターン

エンジニアのキャリアには大きく以下3パターンが挙げられます。
- スペシャリスト
- ゼネラリスト(PMなど)
- マネジメント(CTOなど)
上記のパターンについてそれぞれ解説します。
スペシャリスト
スペシャリストは、特定の領域や技術に特化した専門家です。たとえば、ネットワークスペシャリストやセキュリティスペシャリストなどが該当するでしょう。
スペシャリストの場合、年次が上がっても基本的にマネジメントには関わらず、現場の有識者として実業務を行います。
スペシャリストは、「自分で手に職をつけたい」「特定分野を極めたい」という方に適しています。
ゼネラリスト(PMなど)
ゼネラリストは、特定分野には特化せず、幅広い業務を担う役割です。スペシャリストが「深さ」を重視するとしたら、ゼネラリストは「広さ」を重視するイメージです。
たとえば、開発業務のプロジェクトマネージャー(PM)などが該当します。
ゼネラリストは、全体を俯瞰する視点やプロジェクトメンバーとの密なコミュニケーションなどが求められます。
マネジメント(CTOなど)
マネジメントは、現場業務には直接的に関与せず、チームのマネジメントをする役割です。チームメンバーの労務管理や人員配置などの最適化を図ります。
また、マネジメントでは経営上の意思決定に関わる機会も出てきます。将来CTOやCIOなど、IT技術をバックグラウンドとした経営層を目指す方におすすめです。
エンジニアのキャリアパス

ここでは、エンジニアのキャリアパスについて、システムエンジニアを例に以下の年次別に紹介します。
- 1年目
- 2~5年目
- 5~10年目
- 11年目以降
1年目から順番に以下で詳述します。
1年目
1年目は、入社後のIT研修などを通じて、基本的なITリテラシーを習得する期間です。たとえば、以下のようなIT分野の講習を受けて、ITリテラシーを培ってきます。
- ソフトウェア(プログラミング含む)
- ネットワーク
- データベース
- ハードウェア
- セキュリティ
加えて、実際の業務でも先輩などと一緒にプログラミングを行う機会もあるでしょう。実業務(OJT)と研修を織り交ぜながら学習し、効率的にスキルアップを図るのが有効です。
2~5年目
2~5年目は、基本的なIT知識も身につき、仕事でも徐々に活躍し始める時期です。同じシステムエンジニアでも、アサインされるプロジェクトによって業務内容は異なります。
たとえば、大規模なプロジェクトにアサインされた場合、テスターとしてテスト工程を中心に担当する人もいるでしょう。一方で小規模なプロジェクトにアサインされた場合、チームのサブリーダーのような位置づけで進捗管理や品質管理などを経験する人もいます。
実業務と並行して、2~5年目ではスキルレベルの確認として基本情報技術者や応用情報技術者の資格取得を目指すのもよいでしょう。
5~10年目
5~10年目は、自分自身の強みや専門性がはっきりと分かれてくる時期です。
たとえばスペシャリスト志向の場合は、自分の専門領域をさらに深掘りしていく方向に進みます。この場合、データベーススペシャリストやネットワークスペシャリストなどの高度専門資格の取得を目指すとよいでしょう。
ゼネラリスト志向の場合は、プロジェクトのチームリーダーなどを経験し、開発業務の全体を俯瞰する視野を獲得していきます。進捗管理や品質管理、リスク管理など、プロジェクトに関するさまざまな要素を捉える「広さ」が重要です。専門資格としては、プロジェクトマネージャーなどが該当します。
マネジメント志向の場合は、ITに関する知識だけでなく、経営戦略や会計、財務などを含めた総合的なビジネススキルを高めていきます。ITコンサルコンサルトとして転職する人も出てくるでしょう。専門資格としては、ITストラテジストなどが該当します。
他にも、5~10年目は会社員からフリーランスへ転身する人も増えてくる時期です。自分自身の強みや専門性が見えてくれば、働き方の選択肢を幅広く持つことも可能になるでしょう。
11年目以降
11年目以降は、それぞれのキャリアの方向性をさらに伸ばしていきます。
スペシャリストの場合は、専門性をさらに深めていきます。なかにはセミナーの登壇者としてプレゼンする機会が出てくる人もいるでしょう。社内の有識者にとどまらず、業界内の有識者として市場価値を高めていける可能性があります。
ゼネラリストの場合は、より大きな規模のプロジェクトのPMとして、開発業務全体を統括する機会が出てきます。これまで培った開発スキルやノウハウを活かし、プロジェクトのリスク予知や遅延時のリカバリー対策など、プロジェクトを円滑に進める推進力が求められるでしょう。
マネジメント志向の場合は、将来のCTOやCIOを目指して、企業の経営戦略やIT戦略にも関わっていきます。ITコンサルタントとして実績を増やしている人も少なくないはずです。
フリーランスへ転身した場合は、すでに個人としての認知や実績を確立し、高単価で複数の継続案件をこなしている人もいるでしょう。
なお、一度決めたキャリアパスは途中で変更することも可能です。11年目以降になった場合でも、自分自身が進みたい方向性を見つめ直し、学びながら軌道修正もできます。
今後もキャリアは多様化していくと考えられるため、現在想定していないポジションが生まれる可能性もあります。エンジニアは、常に世の中の変化をキャッチしながら、勉強し続ける姿勢が大切です。
【まとめ】5年目前後のエンジニアはフリーランスとしての働き方もあり

ITエンジニアには、大きく以下3つのキャリアパスがあります。
- スペシャリスト
- ゼネラリスト(PMなど)
- マネジメント(CTOなど)
いずれのキャリアを目指す場合でも、「自分が将来どうなりたいのか?」の目標から逆算してキャリア形成することが大切です。また、キャリアは今後さらに多様化する可能性があるため、常に社会動向やIT技術動向を捉えながら学び続ける姿勢が求められます。
5年目前後から自分自身の強みや専門性が明確になってくるため、会社員だけでなくフリーランスとして働く選択肢も出てくるでしょう。フリーランスであれば、働く場所や時間、相手を自由に選べる魅力があります。
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