Googleによって開発されたGo言語は、高速かつモダンな開発言語として人気のプログラミング言語です。Web開発に関する包括的な機能を搭載しており、記述がシンプルで分かりやすいことから、プログラミング初心者にも適しています。

これからプログラミングスキルを習得してエンジニアを目指そうと考えているなら、Go言語の学習を始めてみましょう。

この記事では、これからGo言語の学習を始める人に向けて、おすすめサイトや書籍を紹介します。学習の手順についても詳しく解説していますので、参考にしてください。

Go言語とは

Go言語は、Googleによって2009年に開発され、2012年にオープンソースとして公開された新しいプログラミング言語です。

スケーラブルで高速なネットワークアプリケーションを開発できるよう設計されており、多機能で将来性に優れているため、多くの開発者に支持されています。

Go言語の大きな特徴としては、以下のようなことが挙げられます。

• シンプルで可読性が高い構文
• 処理速度が速い
• ガベージコレクションによるメモリ管理
• 並行処理と並列処理に対応

シンプルな構文と難しい概念がないGo言語は、C言語やJavaなどの既存のコア言語と比べて学習コストが低く、プログラミング初心者にも習得しやすいと言われています。

またGo言語を使用すると、Webアプリケーション開発やコマンドラインインターフェイス（CLI）開発、クラウドサービスの構築・拡張、ドローンの開発など幅広いことが実現できます。

Go言語の特徴や将来性について詳しく知りたいという方は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事：Go言語（golang）は需要が高い！言語の特徴や将来性について解説｜Remoters

Go言語を学習の手順と手段

Go言語を学習する際の手順と手段についてご紹介します。手順としては、まず開発環境の構築を行い、学習を進めやすい教材や手段を選択して学習を進め、最終的に実践という流れになります。

Go言語の開発環境を構築

Go言語を学習する最初の手順は、開発環境を構築することです。環境構築は、プログラミング初心者が躓きやすいポイントなので、内容をしっかり確認して準備を行いましょう。

環境構築のために、以下の3つのツールが必要です。

• Go SDK
• Visual Studio Code
• Git

厳密にいえば、最低限必要なのははじめの「Go SDK」だけです。しかし、開発を効率的かつ分かりやすく進めるために、下の2つも必要です。

3つそれぞれのツールをインストールし、セットアップを行いましょう。

大まかな手順としては、以下のような流れになります。

1.Go SDKのダウンロード
2.Go SDKのインストール
　2-1.Go SDKのセットアップ
　2-2.Visual Studio Codeのセットアップ
　2-3.Gitのセットアップ
3.プログラムの実行

Go言語の環境構築についての詳細は、以下の記事にまとめてありますので参考にしてください。

関連記事：【Go言語】開発環境構築について現役エンジニアが解説｜Remoters

学習サイトによる独学

最もスタンダードな学習方法として、学習サイトによる独学が挙げられます。書籍による独学方法もありますが、学習サイトのほうが難易度が低いため、初心者はとくに学習サイトによる独学がおすすめです。

Go言語は比較的歴史の新しいプログラミング言語ですが、その注目度の高さからさまざまな学習サイトが存在します。公式のものとそうでないもの、有料のものと無料のものに分類できるので、自分の学習スタイルに合ったものを選んで学習を進めるとよいでしょう。

書籍による独学

Go言語の学習は、学習サイトを利用する方法のほかに、書籍を利用して進める方法もあります。書籍による独学は、学習サイトで基礎レベルを習得した後、あるいは学習サイトと並行して進めるのがおすすめです。

学習サイトと比較すると、書籍にはプログラミングに関する専門的な内容が書かれていることが多く、初めはやや難しいと感じるかもしれません。しかし、書籍にはGo言語のスキル習得に関する体系的な知識が詰まっていることから、プログラミング初心者が応用力を身に付けるのに役立つでしょう。

システム開発を実践

独学が終了したら、実際に自分でシステム開発を実践して行きます。

学習サイトや書籍による学習とは異なり、ゼロから自分の力で設計を行います。実際に設計を行ってみると、どのような知識やスキルが不足しているかがよく分かり、学習を総合的に見直すきっかけにもなります。

設計から開発まで完了したら、Go言語の学習成果をポートフォリオとして公開しましょう。完成度の高い成果物を作り上げられれば、転職や案件獲得の際に高く評価されます。

Go言語の学習におすすめのWebサイト

ここでは、Go言語の独学としておすすめのWebサイトをご紹介します。

The Go Programming Language

初めにご紹介するのは、Go言語の公式サイトの「Learn」メニューです。

英語サイトではありますが、ブラウザの翻訳機能などを利用することでスムーズに学習を進められるでしょう。

Go言語のインストールやセットアップ方法から事例などが紹介されているほか、クイックラボやチュートリアルなどによって基礎を習得できます。

サンプルが多数公開されており、ブラウザ上でコードを実行できるようになっているため、実際の動作も確認できます。

A Tour of Go

次にご紹介するWebサイトは、「A Tour of Go」です。

Go公式サイトにもある機能ですが、日本語翻訳プロジェクトによって翻訳されており、チュートリアルを読み進めながら学習できます。

「A Tour of Go」は以下のメニューに分かれています。

• Welcome!
• Packages, variables, and functions.
• Flow control statements: for, if, else, switch and defer
• More types: structs, slices, and maps.
• Methods and interfaces

演習課題（Exercise）を実際に作りながら進めていくので、基礎を手軽に習得できる機能として役立ちます。

ドットインストール

3分動画を視聴することでプログラミング学習を行うドットインストールでは、「はじめてのGo言語」というカリキュラムが提供されています。

カリキュラムの内容としては、Go言語の概要や変数やデータ型といった基礎から関数、インターフェース、goroutineやチャネルなどGo言語特有の機能について幅広く触れられています。

すべてを視聴するためにはプレミアム会員になる必要がありますが、一部無料公開されているレッスンもあるため、興味のある人は確認してみるとよいでしょう。

paizaラーニング

動画学習コンテンツであるpaizaラーニングでは、完全無料の「Go体験編」という講座が用意されています。

Goがどのような言語仕様かを知り、レベルアップ問題集に挑戦するための最低限の知識を短時間で学べるよう構成されているものです。

ブラウザ上でコーディングを行いながら学習を進められるため、理解を深めながら着実にスキルを習得できます。

GO言語の学習におすすめの書籍

ここでは、Go言語の独学としておすすめの書籍についてもご紹介します。

みんなのGo言語

「みんなのGo言語」は、Go言語のインストール方法や基本的な使い方をはじめ、モダンなテストの書き方やツールの使い方など応用編も充実した書籍です。普段から開発現場でGo言語を扱っているGoエンジニアの皆さんが手掛けているとあって、実践に即した充実した内容を学ぶことができます。

Go言語の基礎を一通り学び終え、2冊目の応用編として活用するのにおすすめです。

Goプログラミング実践入門 標準ライブラリでゼロからWebアプリを作る

「Goプログラミング実践入門 標準ライブラリでゼロからWebアプリを作る」は、Go言語と標準ライブラリだけを用いて、ゼロからWebアプリケーションを開発することを主眼に解説されている書籍です。Webの仕組みやテンプレート、データベースなど、Webアプリ開発に必要な知識を詳しく学べます。

Go言語に関する基本的な知識を前提としているため、基礎を一通り終えたあとで利用するのに適しています。

エキスパートたちのGo言語 一流のコードから応用力を学ぶ

「エキスパートたちのGo言語 一流のコードから応用力を学ぶ」は、

Go言語の基礎と一通りの機能を理解できた中級レベルの人におすすめの書籍です。

実際にGo言語を使って作られたプロダクトとアーキテクチャ、プログラムコードがセットで紹介されているため、ツール開発やプロダクト開発において必要とされるプログラミングテクニックや周辺知識を実践的に学べます。

また、Go言語を利用して実践的に何かを作ろうと考えている人にとっては、ヒントやアイデアの参考として活用できます。

【まとめ】

高速でモダンなGo言語は、効率性・機能性に優れた将来性の高いプログラミング言語です。プログラミング初心者にも習得しやすいシンプルさを兼ね備えているため、これからプログラミング学習を始めるという人はGo言語を学習してみましょう。Go言語に関するフルリモート案件をお探しの方は、Remotersまでご相談ください。