リモートワーク

リモート面接で受かる人はここが違う!リモート面接のポイントや注意点を解説

2022.11.29

  • #コミュニケーション
  • #ツール

採用活動の手段として近年一般的になったリモート面接。交通費や移動時間の負担を減らし、全国から優秀な人材を集められるといったメリットがあり、今後もさらに広がりを見せていくことが予想されます。

一方で「リモート面接でどうしてもうまくいかない・・・」と悩んでいる人もいることでしょう。この記事では、リモート面接で重要なポイントや注意点について解説します。チェックリストもありますので、これからリモート面接に臨む人はぜひ参考にしてください!

リモート面接とは?

リモート面接とは、パソコンなどのデジタルデバイスを利用してインターネット回線経由で行う面接のことです。一般的にZOOMやGoogleMeet、Skypeなどのビデオ会議ツールを用いて実施します。対面することなくリモートのみで完結する点が採用担当者と転職希望者の双方にメリットで、現在多くの企業が採用活動にリモート面接を取り入れています。

面接で使用するデジタルデバイスには、パソコン、スマートフォン、タブレットなどがあります。画面の大きさや安定性の理由からパソコンを使うのが望ましいですが、特に指定がなければ、使いやすいものを選んで使用して問題ありません。

スマートフォンでリモート面接を受ける際の注意点

リモート面接の際にスマートフォンを手持ちしていると、画面揺れや音声途切れが起こります。スマートフォンは必ずスタンドなどで固定し、面接の途中で倒れたり傾くことがないようにしましょう。

また、あらかじめスマートフォンの状態や設定を確認しておくことも重要です。

  • フル充電にしておく
  • 起動中アプリの通知設定をオフにする
  • 着信音の設定をオフにする
  • マナーモードにする
  • バイブレーション設定を切っておく(スマートフォンを通じて音が聞こえるため)

などを確認し、必要であれば設定を変更しておきましょう。

対面面接との違い

リモート面接は、画面越しでコミュニケーションを取る点が対面面接と大きく異なります。通信の状況によって声が聞き取りにくかったりタイムラグが発生し、コミュニケーションが阻害される場合があります。画面越しで相手と目線が合わないため、いつものペースで話せないこともあるでしょう。また、デジタル化された音声や映像では、声のトーンや雰囲気、細かい表情の変化、身振り手振りなどが伝わりにくい点も、対面面接と異なる点です。

一方で、リモート面接には対面面接にないメリットがあります。交通費や移動時間の負担がなくなり、仕事の合間や休憩時間に面接を受けたり、1日に複数の企業の面接を受けることが可能になる点です。企業側から見ても、会場確保などのコストと時間を大幅に削減できるだけでなく、場所に捉われず全国各地から優秀な人材を探せるようになり、採用の間口が広がります。

実施する企業が増加傾向

人材紹介サービスを運営する「マンパワージャパン」が2022年5月に発表したデータによると、約7割の企業が「リモート採用を取り入れている」と回答しています。どのような採用活動にリモートを取り入れているかという質問に対しては、「説明会」「最終面接以外の面接」が同率でトップ、次いで「内定者フォロー」「適性検査」などの回答がありました。スマートフォンの普及や通信技術の向上によりリモート面接のハードルが下がり、実施する企業は増加傾向にある現状が分かります。

出典:「マンパワージャパン」2022年5月調査資料

さらに別の調査によると、リモート面接の実施有無が「応募の意向に影響する」と回答した転職希望者は4割以上にのぼりました。いまやリモート面接を導入しなければ、優秀な人材を逃してしまうリスクがあると考える企業は多いようです。

リモート面接のポイント

リモート面接を受ける際に気を付けるべきポイントをご紹介します。

事前準備に用意すべきものリスト

【必ず用意すべきもの】

パソコン/タブレット/スマートフォンなどのデジタルデバイス
ビデオ通話がスムーズに行えるものを選び、問題なく使用できることを事前に確認しておきましょう。

イヤホン&マイク
音声が聞き取りやすくなるので、リモート面接ではイヤホンを使用したほうがよいでしょう。特にイヤホンとマイクの両方が備わっているものがおすすめです。過度に大きなヘッドホンなどは避けます。イヤホンを使えない場合には、周囲のノイズで面接官の声が聞き取りづらくならないよう配慮が必要です。

Webカメラ
近年のデジタルデバイスにはカメラが内蔵されているものが多いですが、もし内蔵されていない場合には別でWebカメラを準備する必要があります。

【あると便利なもの】

ライト
デジタルデバイスの画面越しでは、顔色が実際より暗く映ってしまう傾向があります。そのため、顔を明るめに照らせるライトがあると便利です。明るさや高さを細かく調整できるリングライトがおすすめ。ライトをデバイス側に置くことで、顔に影がかからず、健康的な肌色を見せることができます。極端に光を当てすぎて、顔が真っ白にならないよう注意しましょう。

スマートフォン固定スタンド
スマートフォンを使用する場合に必要です。固定する高さによっては見下ろす形になり、面接官に悪印象を与える可能性があります。高さを目線の位置に調整できるものを選びましょう。

バックアップ用デバイス(別のパソコンやスマートフォンなど)
使用デバイスに万が一不備があった場合に備え、バックアップ用デバイスを用意しておくと安心です。面接中、気持ちに余裕が生まれます。

映像・音声テストは必ず行う

面接が開始してから「画像が悪い」「音が途切れる」「角度が悪い」などの不具合に気づいてしまうと、一気に緊張感が高まりペースが乱れてしまいます。映像・音声テストは、開始の30分程度前に必ず行いましょう。顔の明るさや目線の確認は、特に入念に確認しておくことをおすすめします。

使用ツールの操作を確認しておく

リモート面接の使用ツールは、事前に会社からメールなどで案内が届きます。使用ツールによって操作方法が異なるため、ミュート、カメラのオンオフ、画面共有やチャットなど、面接前までに一通り操作を確認しましょう。プロフィール画像やユーザー名などがプライベート用になっている場合には、面接用に正しい内容を入力しておきます。

使用ツールのアップデートがないか数時間前にチェック

面接直前に使用ツールのアップデートが始まってしまい、時間に間に合わないというリスクも考えられます。使用ツールは必ず数時間前にチェックを行い、必要であれば最新バージョンにアップデートしておきましょう。

入室は1分30秒前がおすすめ

対面の面接では、10分前くらいに会社に到着し、5分前くらいに受付を済ませるのが一般的です。一方リモート面接には、受付等の時間がありません。そのため入室のタイミングは、対面面接における「ドアをノックする時間」と考えるとよいでしょう。具体的には、1分30秒前の入室がおすすめです。万が一エラーやトラブルがあっても、手早く対処できる可能性があります。

リモート面接でよくあるトラブル

実際にリモート面接で起こりやすいトラブルについてご紹介します。

映像・音声の乱れ

リモート面接において、映像や音声の乱れは印象を大きく左右します。面接を受ける場所のインターネット環境や通信速度を確認しておきましょう。無線Wi-Fiを使用している場合、ルーターから離れた場所にいると通信が途切れる可能性があります。通信状態の良い場所まで移動するか、中継器の購入を検討するなどの対策が必要です。

ミーティングURLに入れない

面接開始の数分前にビデオ会議システムにログインしようとしたら、URLに入れないというトラブルも考えられます。送られてきたURLに間違いがないかを確認しておきましょう。万が一面接に遅れそうな場合に備え、すぐ連絡を入れられるよう電話番号などの確認も忘れずに。

服装・背景がラフすぎる

リモート面接では、特に指定がなければスーツを着用する必要はありませんが、ラフすぎる服装は避け、ビジネスカジュアルの服装で臨みましょう。ストライプや水玉、チェックなどの細かい柄は、画面上で「ギザギザ」と動いているように映る傾向があるため、できれば無地のものをおすすめします。

背景はなるべく白い壁の場所を探し、自分以外の余計なものが映り込まないよう配慮が必要です。Web会議などでよく使用するデジタル背景は、面接では使用しない方がよいでしょう。また、カフェなどのカジュアルすぎる場所は、リモート面接の背景として不適切です。自宅で受けるのが難しければ、ホテルやレンタルオフィス、個室付きコワーキングスペースなどの利用を検討しましょう。

姿勢が悪い、表情が暗い・固い

姿勢や表情、話し方は、リモート面接で印象を決める大切な要素です。対面しないとはいえ、感情表現などを出したほうが面接官に好印象を与えます。

リモート面接では画面上の自分の姿を確認できるので、姿勢や表情をチェックしましょう。

  • 背筋はまっすぐ伸びているか
  • 型の高さは左右対称か
  • 胸を張っているか
  • あごが上がりすぎていないか
  • 口角がしっかり上がり笑顔になっているか

特に面接開始の冒頭10秒の第一印象が肝心。姿勢よく明るい表情で、ゆっくり、かつハキハキ話すことが好印象を与えるコツです。

【まとめ】リモート面接は準備が重要

リモート面接は、事前にしっかりと準備をしておくことが重要です。デバイスの設定や通信環境、必要なものなどを入念に確認し、当日になって慌てたり緊張することがないよう作戦を練っておきましょう。面接前日までに、当日と全く同じ状況(時間や場所、服装)でリハーサルをしておくと安心です。