SES
SESエンジニアになるメリットは?デメリットや向いている人の特徴を紹介
2023.10.30
SES(System Engineering Service:システムエンジニアリングサービス)とはシステム開発における委託契約の一種であり、クライアントに対してITエンジニアの人的リソースを提供する契約のことです。そして、SESによってクライアント先に出向くITエンジニアのことをSESエンジニアと呼びます。
本記事では、SESエンジニアになるメリットやデメリット、SESエンジニアの魅力などを解説します。
目次
SESエンジニアになるメリット
はじめに、SESエンジニアになるメリットについて解説していきます。主なメリットは以下の5点です。
・さまざまなプロジェクトに参画でき経験を積みやすい
・幅広いスキルを身に付けやすい
・未経験でも採用されやすい
・合わない現場でも要望を出せば変えやすい
・コミュニケーション能力なども身に付く
さまざまなプロジェクトに参画でき経験を積みやすい
SESエンジニアの大きなメリットとして、さまざまなプロジェクトに参画できる点が挙げられます。多種多様な業界や業種に携わることで、幅広い経験を積むことができるでしょう。たとえば、以下のような業界・業種などに広く関われます。
・自動車業界
・家電業界
・化学品業界
・医薬品業界
・金融業界
・小売業界
・卸売業界など
また、関わるプロジェクトの規模も幅広く、なかには大手企業や有名企業の仕事に携われる可能性もあります。さまざまな業界や規模のプロジェクトに接することで、あなた自身が魅力を感じる分野とそうでない分野の見極めもできるようになるでしょう。それにより、自分にとって理想的な職場を見つけることにもつながります。
幅広いスキルを身に付けやすい
幅広いスキルを身に付けやすいこともSESエンジニアのメリットです。SESエンジニアは、クライアントの案件に応じてさまざまな業務に携わることになります。たとえば、システム開発プロジェクトでは、要件定義から設計、開発、テスト、保守・運用まで一連の開発業務を経験できる機会があるでしょう。
また、ネットワークやデータベース、情報セキュリティなど、技術面の分野においても幅広いスキルを獲得することが可能です。
さらにはプロジェクトマネジメントやIT戦略立案、コンサルタントといった戦略・マネジメント系のスキルを培うチャンスもあります。
未経験でも採用されやすい
SESエンジニアは、これまでIT分野の経験がない人でも採用されやすい職種です。未経験者でも採用されやすい背景には、慢性的なIT人材不足が挙げられます。独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の「DX白書2023」によると、日本国内の約8割の企業がIT人材不足を課題としています。
このような背景から、IT人材に対する需要は高く、未経験者でもSESエンジニアとして活躍するチャンスがあるのです。
SESはクライアントが求めるIT技術力を提供するサービスであるため、高い技術力を持つSESエンジニアが有利になるのは事実です。しかし、未経験者でも研修やスキルアップ支援制度の活用、資格取得などを通じてSESエンジニアとして成長できるでしょう。
合わない現場でも要望を出せば変えやすい
SESエンジニアはクライアントの案件単位で働くため、勤務先も柔軟に変わっていくことが一般的です。ひとつの現場に長期間在籍するケースは稀であるため、もし自分に合わない現場で働くことになっても、案件の区切りなどで職場環境を変えられる点がメリットとなります。
たとえばIT企業で働く正社員の場合は、職場に不満があっても環境を変えることは容易ではありません。なかなか職場異動が叶わなかったり、転職する勇気が出なかったりする人も少なくないでしょう。
一方、SESエンジニアであれば定期的に職場環境がリセットされるため、職場に不満が生じた場合でも長く悩み続ける心配はありません。
コミュニケーション能力なども身に付く
コミュニケーション能力などが身に付きやすいこともSESエンジニアのメリットです。システム開発プロジェクトなどの案件はチームで働くケースが多く、仕事をするなかでクライアントやチームメンバーなどさまざまなステークホルダーと関わることになります。
案件の成功に向けて多種多様なステークホルダーと協力・連携していくうちに、自然とコミュニケーション能力が身に付いていくでしょう。
SESエンジニアの場合は、職場環境のリセットに伴いクライアントやチームメンバーが変わるため、新しく関係性を構築をしていくなかでコミュニケーション能力が磨かれていくことになります。
SESエンジニアになるデメリット
SESエンジニアには前述のようなメリットがある一方、デメリットも存在します。主なデメリットは以下のとおりです。
・定期的に現場が変わる
・所属会社への帰属意識が高まりづらい
・スキルアップが難しい現場もある
定期的に現場が変わる
SESエンジニアは柔軟に職場環境を変えられることがメリットですが、裏を返せばひとつの職場に長く在籍しにくい点がデメリットであるといえます。今の職場に満足している場合でも、契約終了によって次の職場に移らなければならないケースも出てくるでしょう。
定期的に現場が変わることで、仕事内容や周囲の人間関係なども頻繁に変わるため、そのような環境変化がストレスに感じる人もいます。
「ひとつの職場で長く腰を据えて働きたい」と考えている人にとっては、SESエンジニアは適していない可能性があります。
所属会社への帰属意識が高まりづらい
SESエンジニアとして働く場合、所属会社への帰属意識が高まりづらい点もデメリットです。SESエンジニアは仕事の性質上、多くの時間をクライアント先に常駐して過ごすことになります。
自社オフィスに出勤する機会や所属会社の社員と交流する機会が少なくなるため、所属会社への帰属意識を高めることが難しくなるでしょう。
スキルアップが難しい現場もある
SESエンジニアはさまざまな現場を経験できますが、なかにはスキルアップが難しい現場もあります。たとえば、一部の業界でしか活用されていない知識やスキルを身に付けた場合、その後の各現場で活かすことは困難です。
また、現場が変わっても同じ知識やスキルの範囲内でしか働いていないと、幅広くスキルアップしていくことは難しくなります。
SESエンジニアとして働く際は、長期的に自分自身のスキルアップを意識しながら、派遣先の希望を出していくことが求められるでしょう。
「SESのここが良い」SESエンジニアに聞いてみた
ここでは、現役のSESエンジニアが語るSESの魅力について紹介していきます。実際にSESエンジニアとして働いている方の話を聞くことで、将来SESエンジニアとして働く際の参考になるでしょう。
さまざまな現場を回れて気分転換になる
SESエンジニアの多くが考えているSESの魅力は、さまざまな現場を回れて気分転換になる点です。現役SESエンジニアの意見の一部を以下に紹介します。
「ひとつのプロジェクトに長く在籍していると飽きてしまう性格なのですが、SESエンジニアになってからは定期的にプロジェクトが変わっていくので楽しいです。」
「クライアント先が変わるたびに、心機一転してがんばろうという気持ちになれます。新しい知識やスキルを習得するモチベーションにもなるので、成長できている実感もあります。」
幅広いスキルを身に付けることができる
多くの現場を経験することで、幅広いスキルを身に付けられるのもSESエンジニアの大きな魅力となっています。現役SESエンジニアの意見の一部を以下に紹介します。
「もともとIT経験がなかったのですが、SESエンジニアは未経験者の私でも採用してくれました。SESエンジニアとしてITのキャリアをスタートさせて、現在は複数の案件を経験できています。」
「SESエンジニアとして数年働いてきたなかで、ネットワーク・データベース・サーバー構築などさまざまなスキルを身に付けられたと思います。SESでの経験も自分のエンジニア歴になるので、今後他のIT企業に転職する際のアピールにもできるのではないかと考えています。」
リモートワークがしやすい
SESエンジニアの魅力としては、リモートワークがしやすい点も挙げられます。現役SESエンジニアの意見の一部を以下に紹介します。
「SESエンジニアになってから、在宅勤務ができるようになりました。これまでは事業会社のITインフラ担当として働いていたのですが、PCやモバイル端末のサポート対応のためオフィス出社が必要でした。一方で、現在は在宅勤務が基本になっているので自宅で快適に働くことができています。」
「担当する案件にもよりますが、SESエンジニアはリモートワークがしやすい仕事だと思っています。自分はリモートワーク主体のSESエンジニアとして働いているので、通勤の負担やストレスから解放されました。最近はオンライン会議を基本とするクライアントも増えてきているので、SESエンジニアはリモートワークとの相性が良いのではないでしょうか。」
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・さまざまな現場を経験しながらITスキルを高めていきたい
このように考えている方は、ぜひRemotersまでお問い合わせください。
【まとめ】
SESはクライアントに対してITエンジニアの人的リソースを提供する委託契約であり、SESエンジニアはクライアント先でさまざまな案件を担当します。
SESエンジニアになることで、多種多様な現場を経験できるため、幅広いスキルやコミュニケーション能力を身に付けられるでしょう。また、SESエンジニアは未経験でも採用されやすいため、ITエンジニアのキャリアをスタートさせるきっかけとしても適しています。
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