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ネットワークエンジニアはリモートワーク可能?仕事内容や年収など合わせて解説
2023.4.10
ネットワークエンジニアは、システムにおけるネットワークの設計や構築、運用、保守などを行うのが主な仕事です。かつてはデータセンターなどで物理的なサーバに対して作業を行うのが一般的でしたが、AWSなどのクラウドサーバが発展したことにより、ネットワークエンジニアもリモートワークが可能になりつつあります。
システムのインフラでもあるネットワーク部分を担うネットワークエンジニアとは、どのような職種なのかを見ていきましょう。ネットワークエンジニアのリモートワーク事情や将来性、年収についてもご説明しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
ネットワークエンジニアとは?
ネットワークエンジニアは、サーバなどのコンピュータネットワークを構築・管理する役割を担っている職種です。Webサービスにおけるインフラ(基盤設備)部分を管理する役割を担っていることから、「インフラエンジニア」と呼ばれる場合もあります。
データセンターなどで物理的なサーバ用コンピュータのネットワークを構築することがかつての仕事でしたが、近年はAWSなどのクラウド技術が発展したことにより、クラウド環境上のサーバやネットワーク構築が一般的になっています。このため、「クラウドエンジニア」と呼称されるケースも増えてきました。
ネットワークエンジニアは、バックエンドエンジニアのように開発用のプログラミングスキルなどは必要ありません。その代わり、サーバやデータベース、ネットワークの構造や仕組みとセキュリティに関する深いレベルの知識が必要です。またサーバ監視やログ収集についての知識、クラウド系のインフラであればVM(仮想マシン)やストレージといった知識も必要になります。さらに「コンテナ(Docker)」「サーバーレス」といった最新技術の知識、定期的に繰り返す作業を自動化・効率化するためのシェルスクリプトなどのスキルも必要なケースがあります。
VMとは
引用元:RedHat「仮想マシン (VM) とは」
仮想マシン (VM、Virtual Machine、バーチャルマシン) とは、仮想コンピュータシステムとして機能する仮想環境のことであり、物理ハードウェアシステム上に作成され (場所はオフプレミスまたはオンプレミス)、固有の CPU、メモリー、ネットワーク・インタフェース、ストレージを持ちます。ハイパーバイザーと呼ばれるソフトウェアによって、マシンのリソースはハードウェアから切り離され、VM で使用できるように適切にプロビジョニングされます。(以下略)
ストレージとは
引用元:NTTコミュニケーションズ「意外と知らない?ITトレンド用語」
ストレージ(補助記憶装置)とは、データを長期間記憶しておくことためのデバイスです。具体的には、PCに内蔵されているHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)のほか、USBメモリや外付けHDDなどが挙げられます。(以下略)
コンテナとは
引用元:IDCフロンティア「クラウド・データセンター用語集」
コンテナ(container)とは、サーバー内を整理してアプリケーションやWebの開発・管理を効率的に行えるようにするOSレベルの仮想化技術です。(以下略)
サーバーレスとは
引用元:IT用語辞典e-Words
サーバーレスとは、ネットワーク上で運用するソフトウェアやサービスについて、これを実行する専用のサーバを用意せず、クラウド事業者が運用する出来合いのサーバ環境の一部を間借りして運用する方式。“serverless”(サーバ無しの)という名前だが本当にサーバ自体が存在しないわけではない。
ネットワークエンジニアはリモートワークしづらい?
かつてのネットワークエンジニアの勤務地はデータセンターや企業のサーバルームのような場所であり、物理的なサーバを直接操作する必要があったため、リモートワークは難しいと言われてきました。サーバをクラウド化することはセキュリティ面などからリスクが高いと判断され、導入に踏み切れないと考える企業も多かったようです。
しかし、AWSのような高機能・セキュリティ性能の高いクラウドサーバが登場し、企業がクラウドサーバを導入するハードルは一気に下がりました。クラウドサーバであればネットワーク関連の作業もすべてクラウドで行えるようになるため、ネットワークエンジニアもリモートワークが可能になります。
他のエンジニア職との比較
ネットワークエンジニア以外でエンジニア職として代表的な職種として、フロントエンドエンジニアとサーバサイドエンジニアがあります。フロントエンドエンジニアは、フロント部分、つまりユーザーが見える範囲である画面やUIの設計や開発を行うのが仕事です。一方、サーバサイドエンジニアはフロントより奥にあるサーバ部分の設計・開発を行います。
いずれもアプリケーションとネットワークを介して作業を行うため、開発用のパソコンとネットワーク環境さえあれば、比較的簡単にリモートワークを導入できる特徴があります。
ネットワークエンジニアのフルリモート案件ならRemoters
Remotersはリモート案件に特化したエージェントサービスで、ネットワークエンジニアのフルリモート案件も幅広く取り扱っています。一例を挙げると、大手小売企業のNW設計/構築/運用とその他付随業務を行う案件、大手ゲーム企業のインフラスペシャリスト募集案件、次世代Glネットワーク展開を行う案件などがあります。
フルリモート案件なので全国どこからでも応募でき、フリーランスエンジニア出身の経験豊富なエージェントが就業前・就業中のフォローまでしっかり対応するので安心です。ネットワークエンジニアのフルリモート案件は、Remotersへご相談ください。
ネットワークエンジニアの将来性は?
新型コロナ禍の影響により、世界中でデジタルシフトが起こりました。「オフラインからオンラインへ」という流れは、AIや5G技術の革新とともに今後さらに拡大していくと予想されており、ネットワークエンジニアの需要は今後さらに高まっていくでしょう。このため、ネットワークエンジニアの将来性は非常に高いと言えます。
ネットワークエンジニアの平均年収
求人情報・転職サイト「doda」によると、ネットワークエンジニアの平均年収は448.3万円となっています。IT・通信系エンジニア全体の平均年収が444.5万円ということなので、平均よりやや高めということが分かります。
「シスコ技術者認定CCNA」や「シスコ技術者認定CCNP」、「ネットワークスペシャリスト」といった特別な資格を持っていたり、マネジメントなどの経験がある人であれば、さらに高い年収が見込めます。
リモートワーク時の注意点
ネットワークエンジニアがリモートワークを行う際には、セキュリティを確保することや長時間労働を防ぐといったことに注意が必要です。
セキュリティリスク
ネットワーク設備全般に言えますが、リモート環境においてセキュリティを確保することが不可欠です。不特定多数が往来するコワーキングスペースなどを利用する場合には、のぞき見などによる情報漏洩や、パソコンや資料を物理的に盗まれるリスクがあります。自宅からリモートワークであっても、セキュリティ設定を怠ってシステムに侵入されてしまうリスクも考えられます。
たとえ家族であっても資料やコンピュータを容易に見られないよう努め、機密情報が外部へ漏れることのないよう注意が必要です。
長時間労働になる可能性
上司や同僚の目がないため集中しやすいのはリモートワークの利点ですが、その分タスク管理やスケジュール管理を自分でしっかりと行う必要があります。人の目がないからとずるずる仕事を続けてしまうと、気が付かないうちに長時間労働になっているということもあり、注意が必要です。
【まとめ】
「ネットワークエンジニアにとってリモートワークは難しい」と言われていたのも今は昔。サーバのクラウド化が一般化したことにより、ネットワークエンジニアであってもリモートワークが可能になりました。ネットワークエンジニアのリモートワークには、セキュリティ面や労働時間などに注意が必要ですが、専門性の高いスキルを身に着けることで年収アップやキャリアアップが見込めます。
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