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女性エンジニアが少ない理由は?

2024.3.15

IT業界において、エンジニア職の女性割合は男性と比べて低い水準にあるというのが現状です。しかしながら、デジタル化が進む中で、IT人材需要は高まる一方であり、女性エンジニアも着実に増加しています。本記事では、女性エンジニアを取り巻く環境と、女性がこの道を選択するメリットなどについて解説いたします。

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ITエンジニアの男女比

ITエンジニアの職域における男女比率は、圧倒的に男性が多数を占めているのが実情です。
情報サービス産業協会の基本統計調査によると、IT関連企業における女性従業員の割合は約20%でした。

しかし、エンジニア職に限定すると、その数はさらに少なく、女性の割合は10~20%程度と言われています。また、プログラマー、Webエンジニア、システムエンジニアなど、開発職の女性比率も15%前後と言われており、圧倒的に男性が多いのが現状です。

このように、ITエンジニア全体に占める女性の割合は2~3割に満たない水準にとどまっており、深刻な男女格差が存在する職域であると言えます。男女平等参画の観点から、女性割合を高める施策が急務ともいえるかもしれません。

女性エンジニアが少ない理由

女性エンジニアが少ない理由として3つの視点から解説します。

1つ目として、理系分野への女子進学者が少ないことが挙げられます。
文部科学省の統計によると、理工系学部進学者に占める女子の割合は約15%にとどまっています。文系出身のWEBエンジニアはもちろんいます。しかし、理系の情報系学部からの出身者が母数としては多く、理系に進む女学生が少ないためにどうしても少なくなる部分はあるかと思います。

2点目として、IT企業の長時間労働の文化がネックとなっています。
女性の場合、ライフステージの変化に伴う仕事との両立が困難で離職につながりやすいため、女性の継続就業が阻害されていると言えます。

最後に、IT業界の企業文化が男性中心であることです。
長らく男性メインで続いてきた業界の中に、女性に対する無意識の偏見が残存していると思われるシチュエーションも散見されます。例えば、女性は論理的思考が苦手だとの固定観念から、重要な業務が任されにくかったり、管理職に昇進できないなどもいまだに耳にすることがあります。

このほか、ロールモデル不足からキャリアプランが描きづらいことや、職場に女性が少ないことでの孤立感なども、女性がこの職業を避ける一因となっていると考えられます。

これらの課題を解決することが、技術系職業における男女格差の改善に不可欠であると言えます。

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女性エンジニアは増える?

現在、IT業界全体の拡大とIT人材不足が深刻化する中、近年は女性エンジニアも増加傾向にあると言えます。
その背景として、政府の女性活躍推進策により、IT企業の女性採用意欲が高まっていることがあげられます。「STEM女子」応援プログラムなど、理系選択を後押しする取り組みも強化されています。加えて、少子高齢化による生産年齢人口の減少から、女性の活用が不可欠との認識が企業の間でも広がりつつあります。

一方、プログラミングスクールの普及などにより、文系出身の女性がITスキルを身につける機会も拡大しています。

働き方改革を進める流れの中で、女性が活躍しやすい職場環境の整備に取り組む企業も増えてきており、今後は女性エンジニアの更なる増加が期待できそうです。男女比率はまだまだ改善の余地が大きいと言えます。

女性がエンジニアになることのメリット

女性がエンジニアの職業を選択するメリットは大きく分けて3つあります。

1つ目は、専門性の高い職種であるため、高い収入を得られることです。ITエンジニアの平均年収は全職業の中で上位に位置します。女性の管理職比率が低い他業界と比べ、男女間の収入格差も小さいのが強みです。

2つ目は、成果主義の文化に基づき実力が評価されることです。性別に関係なく個人の能力次第で活躍できる機会が得られるため、昇進速度も相対的に速いと言えます。

3つ目は、転職がしやすく再就職先も豊富なことです。ITスキルは業界共通のため、一度獲得すれば経験が通用しやすいのも魅力の1つです。

このように、将来的な収入向上やフレキシブルなキャリア形成が見込めるため、女性にとっても魅力ある職業分野といえるでしょう。

女性エンジニア同士のコミュニティ

女性エンジニア同士のコミュニティが育ち始めており、情報交換や交流の場となっています。
こうしたコミュニティに参加するメリットは大きく分けて2つあります。

1つは、プログラミングをはじめとしたスキル習得のサポートを受けられることです。メンバーが教え合ったり、学びの機会を提供したりするため、成長の促進につながります。

もう1つは、女性ならではの悩みを相談し合える点です。男性が多数を占める職場ではなかなか話しづらい出産・育児休業などの話題も、同じ立場の仲間と心強く共有できます。

代表的な女性エンジニアのコミュニティとして『Code Polaris』が挙げられます。
基本的に無料で、女性同士で技術を高めったり、QAサポートを行うコミュニティとして運営されています。

Code Polarisはこちら

まとめ

現状、女性エンジニアが少ないのは確かに事実です。
その要因として、理系進学者の少なさやIT業界の長時間労働など、様々なものがあるでしょう。

しかし、政策的な支援や産業界の意識変化などにより、今後は女性エンジニアが増えていくことが期待されます。また、女性エンジニアが活躍している企業を選んだり、女性エンジニアのコミュニティにも積極的に参加することで、より働きやすい環境を得られるかもしれません。

WEBエンジニアは専門職で、性別に関係なく活躍できる魅力的な職域です。Remotersとしてもフルリモートワークの案件を紹介することで、少しでもワークライフバランスを良くするサポートを行っていければと思います。

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