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エンジニアは10年後どうなる?AIの台頭やキャリアプランを考える
2024.1.23
エンジニアに限らず、ビジネスパーソンがキャリアプランを経てる重要性が高まっています。
不確定でどんどんと新しいことが生まれる時代であるなかで、5年後、10年後どうありたいかといった中長期的なビジョンを持っておくことで迷わずに目の前の業務に集中できるようになります。
今回は、エンジニアが10年後を考える際のポイントなどについて解説していきます。
目次
エンジニアがキャリアプランを考えるべき理由
エンジニアがキャリアプランを考える重要性は高まってきています。
主には、エンジニアのキャリアの選択肢が広がったことが理由です。
選択肢が広がったことで、逆にゴールから逆算してスキル・キャリアを重ねていかなければ方向性が定まらずに評価が高まりづらくなってしまいます。
従来ではSEからPL、PMへの道に進んでいくというのが主流でしたが、スペシャリスト、コンサルタント、フリーランスなど、選べる道は大幅に増えています。
目的意識を持ってキャリアを積んでいくには、キャリアプランが必要不可欠です。
また、キャリアプランがないと単に経験を積むだけになりがちだという点があります。
キャリアプランなしでは思うようなスキル獲得は難しく、キャリアも思うように進展しません。早い段階で自分の強みとプランを考えることが重要です。
第三に、10年後など長期的な視点でスキル開発を行う必要がある点が挙げられます。例えば主任クラスを目指すならマネジメント力が必要で、早期からそのスキルを意識して身につける必要があります。
このようにエンジニアにはキャリアプランが欠かせなくなってきています。
エンジニアキャリアの方向性
エンジニアのキャリアは大きく3つの方向性があります。
①スペシャリスト
特定の技術や分野を極めるキャリアパスで、高度な専門性をベースに活躍するキャリアです。
AIエンジニアやセキュリティエンジニアなどが例としてあげられます。また特定言語に深い知見がある場合もスペシャリストとして活躍できるでしょう。
②マネジメント
プロジェクトマネージャーなど、システム開発の管理職として、スケジュール管理やリスク管理などのマネジメントスキルが必要となります。
チームマネジメントや人材育成力も求められます。
③ITコンサルタント
大手戦略コンサルティングファームなどで、業務改善のためにITを活用する方策を提案する仕事で、幅広い知識と高いコミュニケーション能力が求められるキャリアも考えることができます。
システム全体に理解があるエンジニアが重宝される職種です。コミュニケーション能力や営業力も求められます。
このようにエンジニアのキャリア選択肢は拡大しています。
多様化する中でこそ、自分に合った道を見極めるキャリアプランが重要です。
10年後のビジョンについて
エンジニアの面談でも「10年後の自分は?」などと聞かれることはありますよね。
これまで解説したように中長期的なキャリアプランを持っているかというのは、プランを実現するために主体的に行動する人材かなどとみられている可能性があります。
10年後のビジョンについては、前述のキャリアの方向性が定まっていれば、考えやすくなるでしょう。
10年後にマネジメントレイヤーを目指すのか、スペシャリストを目指すのか、自分の中で方向性を定めた上で今の業務の中でそれを磨いていくということが重要です。
AIの登場はネガティブ?
AIによってエンジニアの仕事が奪われるなどと言われることがありますが、AIの登場は覆すことはできませんし、AIうまく活用していくことが大切だと思います。
AIはエンジニアの仕事の辞書化を進めると予測されるため、創造性の高い仕事がより重視されるようになる点があります。AIの倫理的な問題も増えると予想されるため、社会的影響を考慮できる開発能力がより期待されるようになるでしょう。
このように、AIの発展はエンジニアの仕事内容そのものや必要なスキルにも変化を与えます。キャリアプラン策定時には、こうした影響についても考慮する必要があると言えます。
働き方の種類について
エンジニアの働き方としては、大きく3つに分けられます。
サラリーマン
サラリーマンは、会社の正社員として勤務し、給与を得て働くスタイルです。
会社に所属することで安定的な収入が得られるメリットがあります。一方で、会社の方針に従う必要があるため、自由度は相対的に低いということをデメリットに感じる人もいるかもしれません。
フリーランス
フリーランスは、自由な働き方が可能なスタイルです。
複数のクライアントと契約して、収入を高めることも可能です。自由度が高い反面、仕事と収入を自分で確保する必要があるため不安定さが伴います。
エージェントをうまく活用して安定した稼働を得ていくことが重要といえるでしょう。
起業家
自分で会社を設立し、事業を立ち上げて経営することも選択肢の1つです。
アイデアを形にして自社サービスを立ち上げることや、フリーランスと同様に受託開発・案件獲得をしていくというのも選択肢としてあります。
一方でオフィス契約や従業員を雇うことにより、固定費が発生するため、運営内容次第でリスクも伴います。
キャリアプラン実現のためにするべきこと
キャリアプランを実現するためには、まず自分の強みと適性を理解することが重要です。
エンジニアとして活躍できるキャリアを築くには、自分の強み・適正を活かすプランが望ましいです。仮に、自己分析の結果で「マネジメントに向いていないかも…」と感じたらスペシャリストを目指す、といった形で方向性を考えてみましょう。
そして余裕があれば、SNSやブログを活用して情報発信をすることもおすすめです。
自分の知見を発信することで認知度が高まり、キャリア形成に好影響が期待できます。「X(Twitter)転職」などとも言われるように、自分の知見をSNSでアピールすることで、そのまま転職に繋がるケースもあるようです。
このように、キャリアプランの実現可能性を高めるためにできることは様々です。
まだ明確なキャリアプランが描けていないという人は、一度自分の10年後などを考える時間を取ってみてもいいかもしれませんね。