エンジニアの仕事はAIに奪われるのか？GPT4に生き残る方法を聞いてみた

Chat-GPTをはじめとするAIの登場は、ビジネスに多大なインパクトを与えました。
AIによる業務効率改善やコンサルティング、デザインなど広い領域での活用が見られ、そしてプログラミングもAIによって行われるようになってきました。
AIの活用は今後ますます拡大していくとされ、仕事への取り組み方も変わっていくことでしょう。

そんな中で「AIにエンジニアの仕事が奪われる」と囁かれています。
今回は、それが真実なのか、そしてAIが台頭する中で活躍できるエンジニアについてGPT4に聞いてみました。

AIによってエンジニアの仕事が奪われると言われる理由

まずはAIによってエンジニアの仕事が奪われる理由についてGPT4に尋ねてみました。

AIによってエンジニアの仕事が奪われると言われる理由を教えてください。

　
【GPT4】
　エンジニアの仕事がAIによって奪われると言われる理由はいくつかあります：

１.自動化の進展:
AIやロボティクスの技術が進むと、繰り返し行われるタスクや、単純作業を自動化できるようになります。エンジニアリングにおいても、例えばコードの生成、テストの自動化、設計プロセスの最適化などがAIによって行えるようになり、これらのタスクに従事していた人々の仕事が減る可能性があります。

２.効率性とコスト削減:
AIを活用することで、プロジェクトの時間とコストを削減できます。企業はコストの削減を常に求めているため、AIがより効率的な方法を提供すると、それを採用することになります。これにより、従来のエンジニアリングの職が減少するか、またはその性質が変わる可能性があります。

３.高度な分析能力:
AIは膨大なデータを迅速に分析し、パターンを認識して予測を行うことができます。エンジニアリングにおける複雑なシミュレーションやデータ分析などがAIによって行われるようになり、これまで専門のエンジニアが行っていた作業が不要になる恐れがあります。

４.新しい技術の台頭:
AI自体が進化し続けており、機械学習、ディープラーニングなどの新しい技術がエンジニアリングの様々な分野に応用されています。これらの技術が新しい解決策を提供することで、従来のエンジニアリングの手法が置き換えられる可能性があります。

５.スキルの進化:
AIの導入により、エンジニアには新しいスキルが必要とされます。プログラミングやデータサイエンス、AIの知識が求められるようになり、これらのスキルを持たないエンジニアは置き換えられるリスクが高まります。

エンジニアの仕事がAIによって奪われると言われる理由として、AIがより効率的に作業を行えることにあるようです。

たしかにAIは大量のデータ分析と複雑なシミュレーションを迅速に行ったり、システムの設計を一瞬でアウトプットできることなどからSEや末端のエンジニアの仕事が奪われる可能性は確かにあるでしょう。

ただ、AIの導入によって新しい職種を生み出す可能性もあると思います。GPT4も「プログラミングやデータサイエンス、AIの知識が求められるようになり」と言っているように、新しく専門性が求められるということは、そのプロフェッショナルも生まれるということです。

例えばプロンプトエンジニアや機械学習エンジニアは、AIの登場でさらに需要が高まりました。他にも、AIに任さられる仕事が増えた分、エンジニアがよりクリエイティブな作業に集中できるようになる可能性もあると思います。

いずれにしても、長く活躍するエンジニアは技術の進化に合わせて新しい知識を身に付けていくものですので、その姿勢を崩さなければそう簡単に仕事が奪われることはないのではないでしょうか。

AIに仕事が奪われないエンジニアの特長やスキルは？

AIに仕事を奪われず、活躍し続けられるエンジニアについても聞いてみました。
これからはAIとうまく付き合うことで、よりキャリアを望ましい方向に持っていける可能性があると思います。

AIに仕事が奪われないエンジニアの特長やスキルを教えて

　
【GPT4】
　AIによって自動化が進む中で、仕事が奪われにくいエンジニアの特長やスキルには以下のようなものがあります：

１.創造性とイノベーション:
新しいアイデアを生み出し、問題を独自の方法で解決できる能力。AIはまだ創造的な発想を模倣することは限定的です。

２.複雑な問題解決能力:
AIは特定のパターンやデータに基づいて効率的に作業を行うことができますが、予期せぬ問題や複雑な状況の対処は人間のエンジニアが得意とする領域です。

３.人間中心のデザインとエンジニアリング:
ユーザーのニーズや経験を理解し、それに基づいて製品やサービスを設計する能力。エンパシーを持って人間の感情や反応を読み取ることはAIには困難です。

４.インターディシプリナリーなスキル:
複数の分野にまたがる知識と技術を組み合わせて、新しいソリューションを生み出す能力。AIよりも幅広い視野を持ったアプローチが可能です。

５.プロジェクト管理とリーダーシップ:
プロジェクトを計画し、チームを率いて目標を達成するスキル。人間のみが持つ社会的スキルとリーダーシップ能力はAIにはまだ及ばない領域です。

６.コミュニケーションと交渉スキル:
クライアントやチームメンバーと効果的にコミュニケーションし、必要に応じて交渉を行う能力。人間同士のコミュニケーションには複雑なニュアンスが含まれます。

７.倫理的判断と意思決定:
技術がもたらす影響を考慮し、倫理的な観点から意思決定を行う能力。AIの決定には、人間の倫理観が必要とされる場面が多々あります。

８.ハンズオンスキル:
物理的なプロトタイピングや現場作業など、直接的な手作業を伴うスキル。AIやロボットが完全に置き換えることが難しい領域もあります。

これらのスキルや特長を持つエンジニアは、AIに対して競争力を保ちつつ、技術進化の恩恵を享受し、新しい価値を創造していくことができるでしょう。

なるほど、よりエンジニア的なハードスキルよりも、コミュニケーションやマネジメントに関わるソフトスキルが重要視される可能性がありそうです。「人間中心のデザインとエンジニアリング:」の回答を見ると、UX・UIデザイナーなどフロントエンジニアの需要は高まるのかもしれません。

Pew Research Centerによると、プログラミングスキルはAIの影響を受けやすい仕事と発表されていました。プログラミングスキルについてより詳しく聞いてみたいと思います。

プログラミングスキルなどはAIによって代替可能性が高いですか？

　
【GPT4】
　プログラミングスキルにおいてもAIの進歩は著しく、特に決まり切ったパターンや既存のコードをベースにした開発作業は、AIによって自動化されつつあります。例えば、コードの自動補完、バグの検出と修正、単純なプログラムの生成などがAIを使って効率的に行われるようになっています。

しかし、以下のような複雑なプログラミングの側面では、AIによる代替は限定的です：

高度な問題解決:
複雑な問題や新たな技術的課題に対するソリューションを考案する能力は、引き続き高度な人間の専門知識と創造性を必要とします。

アーキテクチャ設計:
大規模なソフトウェアのアーキテクチャを設計する際には、システム全体のビジョンを理解し、異なるコンポーネント間の複雑な相互作用を検討する必要があり、これは人間特有のスキルです。

新技術の革新:
まだ存在しない技術やアプローチを発明するための研究開発は、AIの能力を超えた創造的な活動です。

ユーザー体験とインタラクションデザイン:
ユーザー体験(UX)の設計やインタラクションデザインは、人間の感情や行動を深く理解する必要があります。AIはパターンを認識することはできますが、感情を理解し共感する能力には限界があります。

ビジネスロジックの理解:
特定のビジネスの目的に合わせたカスタムソフトウェアの開発では、そのビジネス独自のニーズを理解して適切なロジックを組み込む必要があります。これは業務知識と創造性を組み合わせた人間のスキルが必要です。

総じて、プログラミングのルーチンワークやパターンベースのタスクはAIによって代替される可能性が高いですが、創造性、深い業務知識、複雑な問題解決能力を必要とする高度なプログラミング作業は、今のところ人間によるスキルが必要とされています。プログラマーはAIの出現によって、より創造的で複雑なタスクに焦点を合わせ、継続的な学習とスキルの向上を図ることが重要です。

現状のAIだと複雑でないWEB開発やデバッグやテストなどはAIによって完結する可能性があるようです。

この回答を見て、エンジニアのキャリアにも変化があるのではと思いました。

例えば、これまで駆け出しエンジニアは、まずはテストやデバッグなどの下流工程から経験を積んでいくことが多い傾向にありました。
そういった下流工程の作業はAIに代替可能性が高いとされていますので、エンジニアの下積みの場が少なくなるかもしれません。
そうなると、駆け出しエンジニアでも比較的専門性や知識が求められるタスクから始めなければならなくなり、エンジニアになるハードルが上がる可能性もあります。

一方で、AIによる基本的な開発知識のインプットが容易になることで、エンジニア全体のレベルが上がる可能性もあります。

いずれにしても、今後はAIを活用してスキルアップに繋げていくことが重要になるでしょう。

AIの登場で需要が高まるエンジニアのスキルはありますか？

最後に、エンジニアの中でもAIの登場により今後需要が高まりそうなものについて尋ねてみました。

　
【GPT4】
　AIの進化と普及によって、いくつかの専門的なスキルや職種の需要が高まっています。以下に、AI関連の職種と、その職種で求められるスキルを挙げます。

・AIエンジニア
・プロンプトエンジニア
・ロボティクスエンジニア
・データサイエンティスト

これらの職種は、AIの発展に伴い、その専門知識がより高度で特化したものになり、技術の最前線で作業するための継続的な学習と適応が求められます。また、AIを倫理的かつ責任を持って使用するための知識やスキルも、今後ますます重要になるでしょう。

AIを使う側のエンジニアや、現実世界とエンジニアリングの両方を考慮する必要のあるロボティクス領域、データから示唆や仮説を考える必要のあるデータサイエンティストなどが該当するようです。

自身のキャリアに迷っている人は、上記のような専門性を身に付けてもいいかもしれませんね。

まとめ

今回の記事ではGPT4と対話を行い、エンジニアの将来について思考してみました。
AIにとって代わられる仕事が一定数存在するとはいえ、今後5年ほどは完全に奪われることは無いのではと考えます。

Remotersでも、まだまだ開発案件のニーズは多いですし、求められるスキル・言語も多岐にわたります。ただし、AIの進歩はこちらの想像を超えるものがありますので、10年後がどうなるかはわかりません。

少なくとも、様々な領域でAIが活用され、今よりも進歩していくことでしょう。